忘年会・新年会などお酒を飲む機会が増える年末年始は、
飲酒運転事故が最も多くなる季節でもあります。
飲酒運転は運転者本人、車やお酒の提供者、同乗者が厳しく罰せられるだけでなく、
被害者やその家族の人生を大きく狂わせる結果につながります。
エフエム高知では、高知県警察本部の後援をいただき、
飲酒運転根絶を目指すキャンペーンを展開中です。
社会全体で飲酒運転を許さない取り組みにご協力ください。
忘年会・新年会などお酒を飲む機会が増える年末年始は、
飲酒運転事故が最も多くなる季節でもあります。
飲酒運転は運転者本人、車やお酒の提供者、同乗者が厳しく罰せられるだけでなく、
被害者やその家族の人生を大きく狂わせる結果につながります。
エフエム高知では、高知県警察本部の後援をいただき、
飲酒運転根絶を目指すキャンペーンを展開中です。
社会全体で飲酒運転を許さない取り組みにご協力ください。
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飲酒運転事故の件数は近年のピークであった平成12年と比べると厳罰化の効果などもあり、減少していますが、ここ数年は、減少幅が縮小して下げ止まりの状況です。月別では、飲酒の機会が多い12月に飲酒運転事故が最も多く発生しています。飲酒運転は、重大事故に直結する極めて危険な行為であり、飲酒運転の死亡事故率(※)は飲酒していない場合と比べて約8.3倍(平成30年中)も高くなっています。
※死亡事故率:事故発生時に死亡事故となる割合(死亡事故件数÷交通事故件数×100)
※資料 グラフ(1):高知県警察本部 グラフ(2)(3):警察庁
「少ししか飲んでいないから」「アルコールに強いから」「距離が近いから」など、安易な考えによる飲酒運転は大きな間違いです。お酒に強い、弱いにかかわらず、少量の飲酒でもアルコールが脳機能に影響を与えて、安全運転に必要な注意力や判断力などが低下してしまうことが、さまざまな調査研究で明らかになっています。
飲酒運転根絶のため、「改正道路交通法」(平成19年9月施行)により、飲酒運転の厳罰化がなされるとともに、行政処分も強化(平成21年6月)されました。また、飲酒運転者本人はもちろん、車やお酒の提供者、同乗者にも厳しい罰則が科せられます。
飲酒運転の種別 | 酒気帯び運転![]() |
酒酔い運転![]() |
|
---|---|---|---|
状態 (呼気1リットル中アルコール濃度) |
0.15mg/l以上 0.25mg/l未満 |
0.25mg/l以上 | 呼気中アルコールの濃度にかかわらずアルコールの影響により車両などの正常な運転ができないおそれがある状態 |
行政処分 | 「免許停止」 基礎点数 13点 (停止期間:90日) |
「免許取消し」 基礎点数 25点 (欠格期間(※):2年) |
「免許取消し」 基礎点数 35点 (欠格期間(※):3年) |
刑罰 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金 |
※欠格機関:運転免許が取り消された場合、運転免許を再度受けることができない期間
(上記の行政処分は、前歴及びその他の蓄積点数がない場合)
前歴や他に累積点数がある場合は、欠格期間がさらに長くなったり、呼気中アルコール濃度が0.15mg/l以上0.25mg/l未満の酒気帯び運転でも、免許停止ではなく免許取消しになる場合があります。また、アルコール等の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させて人を死傷させた場合、またはアルコール等の影響によりその走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で、自動車を運転し、そのアルコール等の影響により正常な運転が困難な状態に陥り、人を死傷させた場合には「危険運転致死傷罪」として処罰されます。
運転者が酒酔い運転をした場合 | 運転者が酒気帯び運転をした場合 | |
車両を提供した人 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
酒類を提供した人 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
2年以下の懲役又は30万円以下の罰金 |
同乗した人 |
上記のとおり、車両や酒類を提供、あるいは運転者が飲酒していることを知りながら車両に同乗した人も、運転免許の有無にかかわらず飲酒運転者と同様に厳しく罰せられ、さらに免許保有者は免許停止または免許取消しになる場合もあります。飲酒運転で失うものは計り知れません。事故によって被害者の「大切な命」を奪うとともにその家族の人生を一瞬で変えてしまうだけでなく、行政処分や刑罰を受けることにより「社会的地位(勤め先など)」「財産」などを失って、運転者本人はもちろん、本人の家族の人生をも変えてしまうなど、取り返しのつかない結果になります。あとになって、飲酒運転の代償が大きいことに気付くのでは遅いのです。
何の落ち度もない人の人生を狂わせてしまう“悪質で危険な犯罪”飲酒運転。そんな飲酒運転をした理由のアンケート結果によれば、「酒を飲んでから時間が経っていた」「事故を起こさない自信があった」「飲んだお酒の量が少ないので大丈夫だと思った」「運転していく目的地が近かった」などの回答が多く、安易な考えから飲酒運転に及んでいることが分かります。飲酒運転を根絶するためには、飲酒運転が非常に危険な行為であることを十分理解したうえで、運転者とその周囲の人が、飲酒運転は「しない!」「させない!」という強い意思を持ち、皆で協力することが大切です。
運転者はお酒を飲んだら運転せず、例えば公共交通機関や運転代行を利用すること。運転するならお酒は絶対に飲まず、アルコールが含まれていない飲み物にすること。また、飲酒運転を避けるために、自動車を飲食店に持っていかないなどの対策をとりましょう。
運転するおそれがある人にはお酒を勧めたり、飲ませたりしないこと。
飲酒した人には絶対に運転させないこと。飲酒運転の車に同乗しないこと。飲食店側では飲酒運転防止のため、帰りの交通手段を確認するなどの対策も。
自動車で仲間と飲食店に行き飲酒する場合、「お酒を飲まない人(ハンドルキーパー)」を決め、その人はお酒を飲まず、仲間を自宅まで送り、飲酒事故を防止する運動です。ハンドルキーパーがいない場合には、公共交通機関や運転代行などを利用しましょう。酒類を提供する飲食店側も、お客さんが飲酒運転をしないよう、来店時に車で来たかどうか、またはハンドルキーパーがいるかどうかを確認するとともに、ハンドルキーパーへの酒類提供はしないでください。また、お客さんが帰るときには飲酒運転をしないよう毅然とした対応をお願いします。
このサイトの記事情報・画像・イラストは、警察庁・高知県警察本部の協力をいただき、政府広報オンラインから転載いたしました。